2015.5.31 〜小さなプライドと色のある文章 - バンビのあくび

中学生の頃、定期テストの1日目が終わると、「今日は家に帰って何時から何時までは数学やって、次は国語やって…」みたいに2日目の勉強計画を細かく立てるのが好きだった。勉強するのが特別好きだったわけでもなく、ものすごく賢いわけでもなかったけれど、計画を立ててこなしていくのは好きだった。 ある日のテスト後。同じクラスのみぃちゃんに「少しおしゃべりしてから帰ろうよ」と言われた。けれど、そこで時間を使ってしまうと私の勉強計画が崩れてしまう。 「ごめん。予定があるからまた今度ね」とやんわり断ると「何があるの？」とみぃちゃんはしつこく聞いてきた。仕方なく「こうやってね、勉強計画を立ててるの」とそのまま口にしたら、クスクスと笑われた。そして、次のテストからは「あ、勉強の予定があるんだもんね」とクスクス笑いながら毎回言われた。そんな言葉を発するみぃちゃんの顔は灰色がかって私には見えたんだ。 きっと私のこと、私

[suminotiger]

好き。また読み返したい。

[fktack]

「普通の顔」とはどんなだろう。

[flclover7]

いつもサクマドロップスみたいなイメージだって思ってた。甘くてコロっとしていて懐かしい、そんな文章だと思ってる。

[yuki3mori]

えこさんの文章、キラキラ星のピアノ連弾みたいに音の粒がぱらぽろと溢れてくみたいな錯覚がして、やっぱり好きです（なぜか唐突に告白。）

[masarin-m]

きれいな文章だな。今回のお題を考えなければ、これは小説だなあ。 顛末を卒業まで知りたい気分になります。「それで、それで！？」って、子どもみたいに催促したい。

[watto]

読んだけど、また読んだ。

[kun-maa]

この話好きだなあ。

[yutoma233]

子供の時誰かの小さな棘のある言葉に傷ついて、でも表に出さないのが精一杯のプライドだったあの頃を思い出しました。泣いたり怒ったり、素直にぶつかったら良かったのかな。でも飲み込んだものが物語になるのかもし