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「性と芸術」 SNSの悪評「逃げずに対峙」 朝日新聞書評から|好書好日
「性と芸術」 [著]会田誠 美術館での展示に市民団体から抗議文が出されるなど、いくたの難儀と直面し... 「性と芸術」 [著]会田誠 美術館での展示に市民団体から抗議文が出されるなど、いくたの難儀と直面してきた連作「犬」。その作者が23歳のとき初めて描いたこれらの絵画について、制作の動機や意図について思い余すところなく書いたのが――帯に「ほぼ『遺書』である」とある――本書の根幹をなす第1章「芸術 『犬』全解説」である。 そもそも、画家はみずから自作の「全解説」など行わない。作品は作品をして語らしめるべきで、作者の饒舌(じょうぜつ)がどれほど「悪趣味」かは、本人も十分すぎるほどわかっている。それでもみずから「最悪のサンプル」と呼ぶ「全解説」を刊行したのは、「ネットに溢(あふ)れる悪評に対して作者としてきちんと応えよう」というのが大きかったようだ。 その意味では、本書を一種のSNS論と受け取ることもできる。というのも、SNS、とりわけここで問題となっているツイッターでの「呟(つぶや)き」はわずか1
2022/10/08 リンク