エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
賈平凹「老生」書評 無名の人々が紡ぐ現代の中国史|好書好日
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
賈平凹「老生」書評 無名の人々が紡ぐ現代の中国史|好書好日
老生 [著]賈平凹 食べる、働く、病む、性交する、排泄(はいせつ)する。迎合しとり残され、利を得て... 老生 [著]賈平凹 食べる、働く、病む、性交する、排泄(はいせつ)する。迎合しとり残され、利を得てまた失う。加害者にも被害者にもなり、とにかくその地で生きつづけ死につづける。 秦嶺山脈の奥、神話と呪術が現代医療や科学技術と混然一体をなす村落で、無名の人々が紡ぐ現代中国史。そのとてつもなさに圧倒され、もう悟りをひらくしかないような気がしてくる。「実は生死は一(いつ)なのだ。人は大地から湧き出した気に相違ない」とあとがきで著者はいう。まさに。 こんな感慨がわくのは、各話の冒頭および中ほどに引用される古代中国の奇書『山海経(せんがいきょう)』の抜粋と、それにつづく問答によるところが大きい。小説本編はあらゆることを見聞きしてきた弔い師を主な語り手として、地を這(は)うがごとき人々の生を描く年代記、つまり徹頭徹尾人事なのだが、『山海経』はひたすらに地理。この山にこの川あり、土壌はこうで産する鉱物はこ