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ノックをしてくれ、その空に。 – 蒸散する物語
ひさしぶりに夜の新宿を歩いた。学会の仕事を終えたあと、何となく同僚と先生を新宿駅まで見送り、自分... ひさしぶりに夜の新宿を歩いた。学会の仕事を終えたあと、何となく同僚と先生を新宿駅まで見送り、自分が乗る駅まで歩いて戻る。どこまで歩くかは決めていない。目立たない容姿、目立たない雰囲気。目立たないというのは簡単で、要は慾を消してしまえばいい。人びとの発する慾はノイズとなって空気中に発せられ、溢れるそのノイズの影に身を隠してしまえば、誰とも衝突せず、誰にも目を向けられないで済む。慾のない人間など、ここでは存在しないのと同じことだからだ。雑踏のなかを言葉でない言葉の切れ端が無数に飛び交う。ラジオのダイヤルをぐるぐるまわしているかのように何かが浮かび上がり、すぐにノイズの海に消えていく。 新宿から四谷に進路をとる。昔、よく歩いた道だ。ぼくの働いていた会社は御苑のすぐ近くにあり、仕事が終わると、数駅離れたところまで歩いて相棒を迎えに行った。彼女と落ち合い、途中で食事をし、どうということのない会話を交