国務大臣単独輔弼責任制とはなんですか？ - 戦前の政治制度で、国務大臣は内閣や国民に対して責任を持っているのではなく、天皇に対して責任を... - Yahoo!知恵袋

戦前の政治制度で、国務大臣は内閣や国民に対して責任を持っているのではなく、天皇に対して責任を持っています。 輔弼とは天皇を補佐することです。 現在の国務大臣は総理大臣を長とする内閣に対して責任を持っており、任免の権限は総理大臣にあります。 しかし、戦前の国務大臣は総理大臣の推薦を受けて天皇が任免します。(軍務大臣の場合は軍部が推薦) あくまで、総理大臣は他の国務大臣のまとめ役であって任免権を持った上司ではありませんでした。 現在であれば、国務大臣が総理大臣の方針に反発した場合、これを罷免して別な人物に替えることができますが、戦前は無理でした。 個別に国務大臣を罷免することができないので、閣内で不一致が起きた場合は内閣総辞職する以外に方法がなく、政治の停滞を起こしやすいシステムでした。