差別を退けるということ、違いを認めるということ - 妄想科學倶樂部

私は差別という行為の存在を許容しない。これは別段、博愛精神だの善性だのといった信念から生じたものではなく、あくまで合理主義に基づく判断である。 差別という行為を簡潔に定義すると「自分と異なるものの排除」ということになる。排除は場合によって同化という形で表出することもあるが、「自分と異なるもの」をなくしてしまうという点では違いがない。 「異なる」とは言うが、無論人間は一人ひとり異なっているわけで、要するに差別というのは万人がその対象たり得るのだ。 「なぜ人を殺してはいけないか」との問いに野坂昭如は「殺しなさい、ただ君も殺される」と答えたというが、とまれ権利というのは常に双方向的なものであり、自身に差別の自由を認めるならば他人にも自分を差別する自由を認めざるを得ない。つまりは互いが互いを排除あるいは同化する皆殺し世界の成立である。 「差別を認めない」ということは、言い換えれば「違いが違いとして

[lotus3000]

基本はこれで十分だけど、多数派が支持する合理性を信仰できる場合にしかならない場合、どう対処できるのかという問題は残る。

[luxin]

根本的に共感できる。現実は呼吸するように差別を「思想し、口にし、実践する」人間に満ちており、排除圧力は高所から低所に押し付けられる一方的虐殺世界だとしても、理は保持したい。

[tenshinohige]

「違いが違いとして存在することを認める」スタンスに則り、私はあなたが差別的な思想を持つことも許容する＞何この上から目線な物の言い方

[Pokopon]

現実に、桜井誠だの西村修平だのは馬鹿にされ嫌悪されてるけど、それで済む話じゃない。

[honeybe]

同意。

[GEGE]

なんか根本的に共感できない。『他者を抑圧しない範囲に於いて』は「お前が生きていることが抑圧なんだ」で終わるし、『殺しなさい、ただ君も殺される』って口だけで、「現実にはどうせ死なない」とか思ってそう。

[yomimonoya]

コメント欄の人がうんざりするほど痛い。以前の知人にも似たようなことをたびたび言う人がいた。「わたしはあなた方みたいに普通じゃないんです！」そりゃそうだ、“普通”なんてあんたの頭の中にあるだけだよ。

[shino-katsuragi]

一見利他的なほうが生き延びる確率が高まる。全体を利するための行動は利他主義というだけではない。たぶん「全体」にどこまでを含めるか？だと。／「殺す者は殺される。いつかな。」って誰の台詞だったけ。

[h935]

共感。そうそう、自分と異なるタイプを認めましょうというのは、倫理ではなくサバイバルテクニックなのですよね。剣士も僧侶もいたほうがパーティーバランスは良くなる

[wackyhope]

端的でかつ深く考える良エントリ。/「私は差別という行為の存在を許容しない。これは別段、博愛精神だの善性だのといった信念から生じたものではなく、あくまで合理主義に基づく判断である。」

[kobeni_08]

勉強になる／要するにだいたいのことは「自分がされたらイヤなことは、人にしない」「相手が自分だったらどう思うか想像する」で解決するんじゃないのかと思う…あれ？子供に言うことだなこれは

[monono]

"真に利己的であろうとするなら、利他的に見える振舞いを要求される。半端な利己主義は己が為になるどころか、徒に自らを貶めるだけだ。" ここが自分の考えと完全に一致。|差別が利得にならないような世の中を望む。

[fdblues9]

共感できた。だが、過去すでに「殺された」結果、「殺す」行為をするに至った人には何を言えば良いのか。

[felis_azuri]

『差別的な思想を持つことも許容する。ただしそれは行動に出ない内』『物理的に排除を試みることは勿論、差別思想を他人に示してもいけない。何故なら、差別を宣告すること自体が被差別者への排除圧力であるから』

[nekoluna]

殺しなさい云々から類推するならば、差別思想を他人に示される覚悟があるなら差別思想を示してもいい　となるのではないか

[l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l]

同意。

[mtfumi]

違いのない社会はつまらないと思ってる。／踏みにじられる覚悟がないよね差別主義者ってのは。

[T-3don]

差別の反対は違いを認めること。なるほど。

[parallel-world]

差別というのは割に合わない行動だと思っている。個人としての溜飲は下がるかもしれないが、国家・社会レベルのリスクは格段に高い。／差別批判は、社会的リスク回避行動という認識。ニセ科学批判とも共通。