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脳だけが旅をする: 病理の話(251)
ある臨床医が病理検査室にやってきたのは、もう1時間くらい前のことだ。 それからずっと、ふたりで顕微... ある臨床医が病理検査室にやってきたのは、もう1時間くらい前のことだ。 それからずっと、ふたりで顕微鏡をみている。 臨床医は顕微鏡を覗くために、メガネを外して集合顕微鏡の前に置いた。 そのメガネに先ほどから、悩む臨床医の肘が当たっている。 「効くだろうか」 「うーむ……」 ぼくらは一緒に細胞をみている。 この患者はがんではない。 ある内科的疾患をかかえた人だ。 長い経過があり、これから新しくいくつかの治療をしようという計画もある。 その上で、あるもう一つの治療を加えるべきかどうか。 臨床医は悩んでいた。 ぼくはその話を聞く。 「……という状態なんです。この人には、元からAという病態があるかもしれない」 「はい」 「その上で、Aに対しての治療Xを提案している。これはおそらく近日中に行われる」 「なるほど」 「しかし血液検査の結果を見て、悩んでいます」 「もうひとつ、Bという病態が隠れているのか