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幻想曲 「さすらい人幻想曲」 ハ長調 D 760 Op.15/Fantaisie 'Wandererfantasie' C-Dur D 760 - シューベルト - ピティナ・ピアノ曲事典
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幻想曲 「さすらい人幻想曲」 ハ長調 D 760 Op.15/Fantaisie 'Wandererfantasie' C-Dur D 760 - シューベルト - ピティナ・ピアノ曲事典
さまざまな点で異例の作品である。まず、幻想曲といいながら、その実質は切れ目なく続く4楽章制ソナタ... さまざまな点で異例の作品である。まず、幻想曲といいながら、その実質は切れ目なく続く4楽章制ソナタに則っているという点。速度表記と調性、拍子の変化によって明確に区切られていることから、シューベルト自身がソナタ風の幻想曲を意図していたと考えられる。 次に、比較的自由な作曲を得意とするシューベルトが、ベートーヴェン的な作品構築に挑んでいる点。この作品では、冒頭の音型によって全体が統一されているのである。そもそも、タイトルの《さすらい人》とは、第2楽章に引用された作曲家本人の同名リートに由来している。第1楽章の主題はその伴奏音型を利用したものであり、決して旋律として優美とはいえない。にもかかわらず、その特徴的なリズムを全曲にわたって生かしている点で例外的なのである。 さらに、シューベルトは対位法が苦手なことでも知られているが、第4楽章で敢えてそれを取り入れている点。終楽章でのフーガといえば、ベート
2023/02/22 リンク