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明治はじめ頃に網にかかった謎の魚「龍魚」の正体とは?
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明治はじめ頃に網にかかった謎の魚「龍魚」の正体とは?
世界各地で伝承されている伝説上の生物、あるいは未確認生物の一部はもしかしたら、本当に実在していた... 世界各地で伝承されている伝説上の生物、あるいは未確認生物の一部はもしかしたら、本当に実在していたものかもしれない――。神奈川県の川崎市市民ミュージアムには、明治6年(1873)の3月に茨城県の沖で網にかかったとされる「龍魚」を報じた刷り物が展示されている(※1)。 明治6年(1873年)3月に発見され、報じられた「龍魚」。 龍魚という名前は、古くは紀元前4世紀から3世紀頃に書かれた『山海経(せんがいきょう)』にも妖怪としての紹介があるが、どうやらこの刷り物に描かれている魚とは無関係のようだ。他にもアジアアロワナや、絶滅したサウリクティスという魚類も龍魚と呼ばれることがあるが、この龍魚はそのどれとも似ていない。 「龍魚」と書かれているこの魚の大きさは八尺、つまり約2.4mもあったという。非常にごつごつとした鎧のような鱗を備えており、私たちが普段見かけるような魚ではないことは一目瞭然だ。しかし