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原子力規制委員会委員長 田中 俊一
1945年福島市生まれ。会津高校、東北大原子核工学科卒。日本原子力研究所副理事長、原子力学会会長、原... 1945年福島市生まれ。会津高校、東北大原子核工学科卒。日本原子力研究所副理事長、原子力学会会長、原子力委員会委員長代理などを歴任。1F事故の翌月から飯舘村の除染を手伝い、福島県における除染活動の先頭に立つ。12年9月より現職(9月22日任期満了退任)。 ――初の委員長就任から5年間を振り返って、何が一番たいへんでしたか。 田中 組織はできたけれど中身がなく、夢中で走らされた(笑)。米欧規制当局のトップは「新規制基準を1年弱で作成したのは神業だ」と、口々に仰いますね。 ――PWR(加圧水型)に比べBWR(沸騰水型)の審査が長引いています。 田中 PWRは、先行する関電が躓いたら、九電が追い抜いていった。BWRは、先行するプラントがコケたら、後に続く事業者が尻込みした面がある。BWRは敷地内に活断層が走るなど立地条件が悪く、構造的にシビアアクシデント対策が難しいのは否めないが、4年に及ぶ審査