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はなの心が大人になるまで - はなちゃんのみそ汁 番外篇
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はなの心が大人になるまで - はなちゃんのみそ汁 番外篇
あのときの風景、あのときの味 娘が反抗期だった5年ほど前。 親子で会話のない日々が長く続いた。 職場... あのときの風景、あのときの味 娘が反抗期だった5年ほど前。 親子で会話のない日々が長く続いた。 職場での立場、体調面なども含め、正直、しんどかった。 そんな中、娘が「父の日」に靴下をプレゼントしてくれた。 添えられた手紙には「はなの心が大人になるまで我慢してね」と書かれていた。 今、思えば、その一文を読んで、覚悟が決まったような気がする。 親子の会話がなくても、朝夕の食事のときだけは互いに向き合った。 はなも口には出さなかったが、わかってくれていたのだろう。 娘の“心の成長”は、突然訪れた。 こちらが戸惑ってしまうほどだった。 2021年6月20日。 娘が初めてもらったアルバイト代で食事をご馳走してくれた。 場所は、パパとママが結婚披露宴をした福津市勝浦のイタリア料理「ENZO」。 梅雨の勝浦浜は気持ちの良い青空が広がっていた。 あのときの風景、あのときの味と同じだった。 2021年6月2