藤子・F・不二雄『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』 - 青春ゾンビ

反乱軍によるクーデターにより追い詰められた大統領がロケットで宇宙空間に脱出・・・そんな遠い星でのできごとが、地球の少年たちが部屋の一室で撮影に興じるミニチュア特撮「宇宙大戦争」と同期していく。このマクロとミクロの交錯、そのことで生じる奇跡のようなワンダーこそが、映画ドラえもんの本質である。武田鉄矢が『藤子・F・不二雄大全集』に寄せた文章の中にこんな一節がある。 たとえば、巻き貝と銀河系は、うずの巻き方が同じだということをご存知でしょうか。そこには、ものすごく小さなものとものすごく巨大なものが、なぜか同期している不思議さを感じます。自然界で単独に存在しているものは何ひとつなく、すべてのものが何かと同期したりシンクロしたりしながら宇宙の一部であり続けているのです。そうした自然観や宇宙観がドラえもんの世界にはふさわしいと、いつの頃からか私は考えるようになりました。 まったく痺れてしまう。武田鉄矢

[Louis]

「ミニチュア特撮「宇宙大戦争」においてあまりに無邪気に爆発させていたシャトルの一つ一つにパイロットがいて、その爆発は、戦争は、彼らのささやかな営みを奪ってしまうことなのだと少年たちが知っていく」

[yojik]

"武田鉄矢*1はあまりにも偉大な藤子・F・不二雄の理解者である。*1:本人に潜む邪悪性はさておき" 。武田鉄矢自体が少し不思議な人間だよなー。

[zeromoon0]

「ポケットの中に」は名曲。こんな素敵な世界があるんだよ。

[no__future]

武田鉄矢は正直嫌いだけど「ポケットの中に」ほどドラえもん世界を表してる曲はなくてそこは尊敬。原作世界よりアニメ寄りだけどのぶ代によるドラえもん私物化（失礼）より前のドラのびの距離感が表現されてて泣ける

[everybodyelse]

武田鉄矢が歌ってる銀河エクスプレスのテーマソングの出だしが、まさに巻き貝と銀河の話だ。武田鉄矢の人となりは置いといて、映画ドラえもんで歌われる歌はどれも最高よな。

[take1117]

“ウサギに導かれて異星人パピが現れ、のび太たちも姿を小さくしていくというストーリーテリングには、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が重ねられていることに気づくだろう。”まじか！？すげー

[upran]

”巻き貝と銀河系は、うずの巻き方が同じだということをご存知でしょうか。”　このよさ気な話に大雑把に落とし込む感じ、如何にも武田鉄矢。絶対に対数とか理解してない。

[nagaichi]

僕らはいつごろ大人になるんだろう♪

[neputa]

何度も読んだはずなのに忘れてる。武田鉄矢の言葉が刺さる。映画みようかな。漫画版の長編シリーズも読み返したくなった。

[homarara]

スネ夫は初戦闘では全然怖がってないので、戦争を恐れたというより劣勢を恐れたんだと思う。勝てると分かってからは全然怖がってない。大魔境でもショックガン持った時は槍持った兵隊相手に全く怖がってないし。