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私が読んだ解析学の本
最寄り駅からバスに揺られて、約25分。新築の家が建ち並ぶニュータウンを抜けると小高い丘陵が見えて... 最寄り駅からバスに揺られて、約25分。新築の家が建ち並ぶニュータウンを抜けると小高い丘陵が見えてくる。その丘陵の坂道を登った場所に私たちの学校がありました。身動きが出来ないくらい満員のスクールバスの中でも、新緑に包まれた車窓の風景が新鮮でした。数学を学んだ学生時代を振り返りながら、微分積分から関数解析まで私が読んだ解析学の本を紹介させていただきます。 「小高い」と言えば、解析学を学ぶとき最初に克服しなければならない小高い山が、ε – δ 論法でした。限りなく近いということ(極限)を数学の言葉で正確に記述するための論法が、この ε – δ 論法です。 ε – δ 論法を使えば、微分積分はもとより関数解析などの分野に至るまで、矛盾なく記述(証明)をすることができるようになります。高校数学の微分積分で曖昧さを感じていた原因が、この ε – δ 論法を知ることにより解決しました。