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『錯覚の科学』 解説 - HONZ
文藝春秋編集部の了解を得て、本書の付録である「解説」を全文掲載します。解説というよりは要約のよう... 文藝春秋編集部の了解を得て、本書の付録である「解説」を全文掲載します。解説というよりは要約のようになってしまうのは、ボクの書評の味です。しかし、本体はこの要約をはるかに超えていますからご安心を。 ——————————– 心理学や脳科学という学問は、物理学や数学などに比べると、どこか胡散臭く感じてしまう。理論が数学で表現できないということだけでなく、バラエティ番組で取り扱われるようなお手軽さと、一部の専門家のたくましい商魂に呆れるからだ。何十年も前から、親しみやすい風貌をした何人もの専門家がテレビに登場しては「頭の体操」、「脳トレ」、「アハ体験」などと称した自著やゲームを売りまくってきた。 そんなに効果のあるものであれば公教育でも取り上げられる可能性があるはずだし、むしろ効率をもって旨とする学習塾や社員教育などでとっとと使われているはずだ。しかし、脳トレやアハ体験のおかげで事業に成功したり、
2017/04/13 リンク