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『わが父 塚本邦雄』by 出口 治明 - HONZ
どうしてこの本を手に取ったのだろうか。それは塚本靑史の愛読者であったからだ。父君が超有名な歌人で... どうしてこの本を手に取ったのだろうか。それは塚本靑史の愛読者であったからだ。父君が超有名な歌人であることは知っていた。しかし僕は短歌や俳句にはほとんど興味がない。それにも関わらず、この本はとても面白かった。実の親子でしか語れない日常生活の卑近な部分が、素直にしかもクールに書かれていて読者の興趣をそそるのだ。 ところで、邦雄はどんな人だったのか。「一番嫌うのは、いつの世においても、皆が皆、疑いもなく右に倣えをする態度であった」。子供のとき、「漢和辞典を引っ繰り返して、難しい時から順番に覚えていた」(邦雄)「こんな奴ゥ、あかんわ」(靑史)。「決して『終戦』とは言わず、意識して『敗戦』なる語を用いた」。ブランド物や名物には興味がなく「自身が気に入った物だけを買ってきた」。短歌に興味を示さずイラストレーターの道に進んだ一人息子(靑史)を、邦雄はどのように思っていたのだろうか。その靑史が小説家を志す