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『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか? - HONZ
バブルの渦中にいると、自分を取り巻くものがバブルであると理解することは難しい。ハジけて初めて、そ... バブルの渦中にいると、自分を取り巻くものがバブルであると理解することは難しい。ハジけて初めて、それはバブルとして広く知覚される。本当の悲劇は、取り返しの付かない段階にならなければ気づくことができないからこそ、悲劇となりうるのかもしれない。それでも、リーマン・ショックが起こる前からサブプライムローンの危険性にいち早く気づいて大儲けした人々がいたように、人類を襲う現在進行形の悲劇を察知した科学者達が声をあげはじめた。その悲劇というのが本書のテーマである、生物の大絶滅だ。 いまこの文章を読んでいる最中にも、アマゾンの熱帯雨林、アンデスの高地など世界のいたるところで、多くの生物種が絶滅している。ただし、ダーウィンの自然淘汰説からも分かるように、絶滅自体は珍しいものでも、悪いものでもない。問題となるのは、絶滅のスピードだ。平穏な時代の絶滅率を「背景絶滅率」というが、現在もっとも絶滅の危機に瀕している
2015/04/16 リンク