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『最高機密エージェント』10億ドルのスパイと呼ばれた男 - HONZ
作者:デイヴィッド・E. ホフマン 翻訳:花田 知恵 出版社:原書房 発売日:2016-07-25 時は1980年代前半、... 作者:デイヴィッド・E. ホフマン 翻訳:花田 知恵 出版社:原書房 発売日:2016-07-25 時は1980年代前半、ソ連の最高機密文書をアメリカに提供しつづけた男がいた。「10億ドルの(価値ある)スパイ」とアメリカ政府の中枢から呼ばれていた人物だ。 この大物スパイの活躍は長年機密扱いとされ、これまで表舞台で語られることはなかった。最近のCIA(アメリカ中央情報局)機密解除をうけ、本書でその全貌がはじめて明かされている。ワシントン・ポストの敏腕記者が、千ページにもわたる機密文書と関係者への取材から、アメリカとソ連の諜報戦の最前線を緻密に再現させた一冊だ。内容の濃さとスリリングな展開おいて、スパイ本の中でも群を抜く傑作である。 物語は、1977年1月、とあるロシア人の男がモスクワ市内のガソリンスタンドで給油していたCIA支局長に手紙を渡すところから始まる。はじめCIAは男をKGB(ソ連国
2016/11/15 リンク