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苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): トッド『家族システムの起源』(2)
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苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): トッド『家族システムの起源』(2)
前巻で、中国、日本、インド、東南アジアの「家族システムの起源」を明らかにしたトッドは、続く本巻で... 前巻で、中国、日本、インド、東南アジアの「家族システムの起源」を明らかにしたトッドは、続く本巻で、ヨーロッパおよび中東の解明に挑む。 まるで推理小説を読んでいるように、圧倒的に面白い。 ただし、前巻の中国や日本に比べると、本巻で取り上げられるヨーロッパや中東は、周辺地域との影響関係があまりに複雑すぎて、トッドのような解釈で本当にいいのか、判断しづらいところもある。今後の検証が望まれるところだ。 いずれにせよ、本書は、トッドの集大成にして最高傑作と言うべきものだ。 こんなにもスケールの大きな知的興奮を味わわせてくれる本は、そう多くはない。 1.直系家族ヨーロッパ ヨーロッパもまた、その原初における家族システムは「双系制」の「核家族」だった。 ところが10世紀末になって、この地にも直系家族が登場し始める。 フランク王国に、長子相続が現れたのだ。 前巻で見たように、中国で直系家族が現れたのは殷や