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王は人の心が分からぬ - 暴君ディオニス(逆塔ボマー) - カクヨム
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王は人の心が分からぬ - 暴君ディオニス(逆塔ボマー) - カクヨム
ディオニスは嘆息した。必ず、この危うき国を守り抜くと誓った。ディオニスには人の心が分からぬ。ディ... ディオニスは嘆息した。必ず、この危うき国を守り抜くと誓った。ディオニスには人の心が分からぬ。ディオニスは、一国の王である。贅沢もせず、重税も課さず、他国に舐められない程度の豪華さを保った王城で暮らして来た。けれども貴き者の責務(ノブレス・オブリージュ)に対しては、人一倍に敏感であった。 王であるからには、この身は自分ひとりのものにあらず。日々の食事も、うやうやしく仕える臣下たちも、すべてこの国を支えるために賜っているもの。そんな自覚をもって国を運営する、善良な王であった。 彼の支配するシラクスの市は、夜になっても皆が歌などを歌って賑わいをみせる、誰もがうらやむ繁栄を謳歌していた。 始まりは王の毒見役の一人が泡を吹いて倒れたことだった。警吏たちによってすぐに捜査が行われ、検出された毒物から、王の妹の婿である男が容疑者に挙がった。この国では限られた場所にしか生えぬ毒草であり、その地の管理を任さ