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第2話 隣の姉妹 - 蛙の半兵衛泣き笑い(藍染 迅) - カクヨム
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第2話 隣の姉妹 - 蛙の半兵衛泣き笑い(藍染 迅) - カクヨム
雨戸の隙間から差し込む光に半兵衛は目を開けた。 「夢か――」 幼い頃の半兵衛は容貌をからかわれ、よく... 雨戸の隙間から差し込む光に半兵衛は目を開けた。 「夢か――」 幼い頃の半兵衛は容貌をからかわれ、よく虐められた。目が腫れぼったく顔の両側に離れており、鼻は潰れて左右に広がっている。 四角い顎にへの字の唇。悪意を持って見なくとも蛙のような顔と言わざるを得ない。 父親譲りの体格も短躯にして短足。しかも蟹股と来ていた。「蛙(かわず)の半兵衛」。それが物心付いて以来の渾名(あだな)だった。 「いい渾名だ」 生前父親はそう云って笑った。 「蛙は益虫だ。稲を食う害虫を退治してくれる」 自らも蛙似の父は己の顔をぺろりと撫でた。 「何より愛嬌があって可愛かろう」 そう云って、また笑うのだった。 半兵衛の父は川津善兵衛と云う名で、親の代からの浪人だった。剣術の腕を活かして町道場の師範代をしていたが、流儀が道場のものと異なるため基本の指導しか任されていなかった。 半兵衛が十五の時、父は病に倒れて世を去った。稼