衣笠祥雄さん死去：「鉄人」２２１５試合連続出場 ７１歳 | 毎日新聞

衣笠さんの背番号３が入ったユニホームを掲げて応援する広島ファン（中央）＝横浜スタジアムで２０１８年４月２４日、渡部直樹撮影 プロ野球の広島で中軸打者として活躍し、プロ野球記録の２２１５試合連続出場で「鉄人」と呼ばれて国民栄誉賞も受賞した衣笠祥雄（きぬがさ・さちお）さんが２３日夜、大腸がんのため、東京都内で死去した。７１歳だった。葬儀は家族葬で営む。 不惑の４０歳で迎えた１９８７年６月には、ルー・ゲーリッグが持っていた当時の大リーグの連続出場記録２１３０試合を抜き、頂点に立った衣笠さん。「私に野球を与えてくださいました神様に感謝します」と語り、引退後も解説者として球界に携わるなど最後まで野球の発展に身をささげた。 誰にでも紳士的に振る舞う人柄は尊敬を集め、その影響は球界にとどまらなかった。７９年８月１日の巨人戦、西本聖投手から左肩甲骨に死球を受け、骨折の重傷を負いながら翌日の試合に代打出場。