同盟重視派、トランプ氏が一掃 米国防長官辞任へ | 毎日新聞

【ワシントン会川晴之】マティス米国防長官が20日に辞任を申し出たのは、トランプ大統領の同盟国や国際秩序を軽視する姿勢に嫌気が差したからだ。「米国第一主義」のトランプ氏のもと、政権の外交・安全保障担当チームからは同盟関係を重視する閣僚がほぼ一掃されることになった。 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（電子版）などは20日、複数の軍当局者の話として、アフガニスタン駐留米軍の半数となる7000人超を撤収するようトランプ氏が指示したと一斉に報じた。早ければ来年1月にも帰還作業が始まるとしている。 19日発表のシリア駐留米軍の撤収方針と合わせて、海外での紛争関与や対テロ戦略の大きな転換だが、マティス氏はシリア撤収同様、反対の立場にある。旧支配勢力のタリバンとの和平協議を優位に進めるには米軍の駐留継続が不可欠との認識があるためだ。

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「我が国の強さは、かけがえのない包括的な同盟やパートナーシップと緊密に結びついているというのが、私が抱き続けてきた確信だ」。マティス氏はトランプ氏への辞表で強調しています。