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火論:「好奇心」への投資=大治朋子 | 毎日新聞
<ka-ron> すてきな笑顔だった。ノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎・米プリンストン大上席気象研究員... <ka-ron> すてきな笑顔だった。ノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎・米プリンストン大上席気象研究員である。 記者会見で真鍋さんは、「はやりに走らず、好奇心に基づいた研究をしてほしい」と若手研究者に呼びかけた。好奇心といえば、真鍋さんが夢中になった基礎研究だろう。ところがその予算は厳しさを増している。 日本の科学技術予算は1990年代に増加したが、2000年代に停滞した。「選択と集中」を求める声が高まり、研究者の好奇心に基づく基礎研究より、「競争的資金」に手厚く配分されるようになった。提案を公募し競争させて、より実用化の可能性が高そうな研究に資金を充てるためだという。