政令市で最悪水準の渋滞 悩む熊本、市電延伸で緩和されるか | 毎日新聞

信号待ちの車が長い列を作った熊本県道28号神水交差点付近＝熊本市東区で2024年7月5日午前8時0分、中村敦茂撮影 開業100年を迎える路面電車・熊本市電では、約70年ぶりとなる延伸計画が進んでいる。交通渋滞が政令市で最悪水準とされる熊本の街。延伸は渋滞緩和の突破口となるのか。 交差点の信号待ちに50台 7月上旬の平日朝、熊本市東区の熊本県道28号神水（くわみず）交差点に、市中心部へ向かう車の信号待ちの列ができていた。その数は50台を超え、約500メートル離れた市電の次の電停まで続いていた。 「雨の日とか、ひどい時は、あと二つ先の電停（さらに約600メートル先）までつながりますよ」。児童の通学の見守りを終えた地元の自治会長、城戸健次さん（74）がはるか先を指さした。自身が車を使う際はこの道は避けるというが、「朝の時間はどっちへ回っても混む」と渋い顔だ。 熊本河川国道事務所によると、熊本市内