「まさかのミス」から3年 継承か刷新か 男子400mリレーの現在地 | 毎日新聞

金メダルを目指した東京五輪で日本はバトンミスがあり、途中棄権に終わった。うなだれる多田修平選手（右から3人目）と山県亮太選手（右端）をなぐさめる桐生祥秀選手（右から2人目）。左は小池祐貴選手。4人のうち、パリ五輪代表には桐生選手のみが選ばれた＝国立競技場で2021年8月6日、宮間俊樹撮影 その瞬間、日本中で大きな嘆息が漏れた。 2021年夏、東京オリンピック。新型コロナウイルス禍で1年遅れの開催となった。陸上男子400メートルリレー決勝で、日本の「リレー侍」たちは痛恨のバトンミスにより、途中棄権に終わった。16年のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得し、自国開催の祭典で世界の頂点を目指したが、第2走者にバトンが渡らなかった。 ＜関連記事＞ 「リレーにすべてを懸ける」桐生と柳田、競い合い育んだ信頼関係 補欠だった柳田「次は自分がここで」 精緻に研ぎすまされたバトンワークは、個々の走力で劣る日