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丸谷才一「思考のレッスン」を読んで(1) - mmpoloの日記
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丸谷才一「思考のレッスン」を読んで(1) - mmpoloの日記
丸谷才一「思考のレッスン」(文春文庫)がおもしろい。 丸谷 鴎外の小説がつまらないのは、頽廃とい... 丸谷才一「思考のレッスン」(文春文庫)がおもしろい。 丸谷 鴎外の小説がつまらないのは、頽廃というものに関心がない。 丸谷 学者の書いたもので意外に忘れられているのが、百科事典などの大項目です。(中略) 学者ではないけれども、イギリスにアントニー・バージェスという小説家=批評家がいます。(中略)彼が、『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の「小説」という項目を書いている。(中略) その中でバージェスが、「小説の長さについて言うとすれば」として次のようなことを書いています。 「理論的には小説の長さはどんなに長いものでも可能である。しかし、ある程度以下に短くなると、それは小説ではなくなって逸話になる」 これは小説と小説以外のものとの違いを上手に説明していますね。 ーー日本の百科事典にも、そんなおもしろいものがありますか? 丸谷 集英社から出た『世界文学大事典』で、川村二郎さんが「批評」の項