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吉田尚記が「この15年に完結したマンガ総選挙」“上位15作品以外”を徹底分析
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吉田尚記が「この15年に完結したマンガ総選挙」“上位15作品以外”を徹底分析
──個人的に印象に残っている完結作品はありますか? ビックリしたのは魚豊さんの「チ。-地球の運動につ... ──個人的に印象に残っている完結作品はありますか? ビックリしたのは魚豊さんの「チ。-地球の運動について-」です。今いろんなマンガ家さんにお話を聞く「マンガのラジオ」というポッドキャストをやっていて、魚豊さんにも出ていただいたんですが、魚豊さんって描き始めるときには最後まで全部お話ができているんだそうです。「ひゃくえむ。」も「チ。」も最初から決めていて、決めた通りに描ける。編集さんも「こんなにスケジュールが優秀な作家さんもいない」って言うくらいで、物語を作るときに異様なテンションで作っているから変えることがないんだ、と。完成度という意味では、近年の作品の中では圧倒的なものがありましたね。 ──なかなか最後までできあがった状態で始まるマンガってないですもんね。 不思議な形態の芸術ですよね。尺ってどの芸術でも重要じゃないですか。だけど、マンガは1巻で終わる可能性もあるけど、100巻まで続くこと