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【老いゆく刑務所】(2)福祉のまなざしで壁の中を見て(江川紹子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
「ここを出たら、どこで、誰と暮らすか、何をしたいか、書いてみましょう」 佐藤さんが作成した教材で、... 「ここを出たら、どこで、誰と暮らすか、何をしたいか、書いてみましょう」 佐藤さんが作成した教材で、出所後の生活力を高める授業を行う*社会福祉士の佐藤珠美さんの明るい声に促されて、ピンクの作業着姿の女性受刑者たちが、ワークブックに向かう。 札幌刑務支所で女子刑務所の地域支援モデル事業として行われている、生活改善指導講座の一コマだ。佐藤さんが週に1、2回、同刑務所を訪問し、自身が考案したプログラムを行う。私が訪れた日には、中高年6人の受刑者が参加していた。 それぞれのワークブックをのぞき込むと、 「一人でアパートで暮らす。年をとっているので、自分の事でいっぱいです」 「X市内で暮らす。アパートで。一人で。野菜をつくりたい」 などの短文が、鉛筆で書き込まれていた。 生活力を高める再び佐藤さんが声をかける。 「出た後の収入と支出、生活するためのお金が、毎月いくら入ってくるか、いくら出ていくか、考え
2016/09/02 リンク