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朝ドラ「ブギウギ」の背景がわかる! 笠置シヅ子と服部良一、世紀のコンビの奮闘記|本がひらく
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NHK出版新書にて、近代音曲史研究家・輪島裕介さんの新著『昭和ブギウギ ——笠置シヅ子と服部良一のリズ... NHK出版新書にて、近代音曲史研究家・輪島裕介さんの新著『昭和ブギウギ ——笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』が刊行されました。 朝ドラ「ブギウギ」のファンブックとして、音楽史を90度展回させる(180度ちゃうんかい)野心作として――。当代随一の音楽・音曲研究家が「涙ぐましい」調査をもとに書き上げた瞠目の近代大衆文化論です! 本記事では刊行を記念して、本書の「前口上」を再構成して公開します。 ヘッダー写真提供/服部音楽出版 「近代音曲史」の展望 敗戦後、東京・有楽町の日本劇場。小柄な女性が舞台狭しと歌い踊っている。バックに並んだダンサーたちは揃いの衣装で整然と振り付けに従っているが、主役の女性は思うままに手を振り、胸を張り、斜め上を見上げ、足を投げ出し。男性指揮者がタクトを振るのに合わせて、ピアノの低音とベースがズンタズンタズンタズンタというハネた八分音符を保持し、管楽器がそれに鋭いアクセ