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私たちが見たかった「非常に強い“シドニア感”」がそこにはある――吉平“Tady”直弘監督に聞く『シドニアの騎士 あいつむぐほし』
アニメ『シドニアの騎士』という作品の魅力は、没入であり、陶酔です。かしこには人類の存続を衛(まも... アニメ『シドニアの騎士』という作品の魅力は、没入であり、陶酔です。かしこには人類の存続を衛(まも)り継ごうとする理念があり、こなたにはラブコメがあり、一方には意思が燃え、一方には愛やれんびんの情緒にあふれています。 ポリゴン・ピクチュアズがアニメ化した弐瓶勉さんの同名漫画は、他のSF漫画と違い、過剰な説明がなく、それ故特異な世界観をかもし出す快作。“重力子放射線射出装置”のように名からして圧のある超兵器の存在感、弐瓶作品の神髄ともいえる巨大な構造物や空間の描き方、融合個体がヒロインという世界観、過酷な状況で運命にあらがおうとする人のドラマ。それらに加え、食べて、風呂に浸かって、寝て、そして恋愛するといった暮らしの営みがときにコメディーも交えて描かれ、ハードSFというジャンルながらぬくもりと生命力にあふれているのが特徴です。 ガウナと呼ばれる生命体により太陽系が破壊された1000年後の未来が
2021/06/04 リンク