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母と沖縄戦のこと|星はふるふる
雨が降っている。 慰霊の日の今日、沖縄は、まだ梅雨が明けない。 「ハーリーの鐘がなると梅雨が明ける... 雨が降っている。 慰霊の日の今日、沖縄は、まだ梅雨が明けない。 「ハーリーの鐘がなると梅雨が明ける」 梅雨に入ると、毎年母はそう言う。そしてハーリーの日に梅雨が明けていると、得意げに「ほらね」と言うのだ。 コロナウイルスでハーリーが二年連続中止になり、梅雨の雨も平年より激しく長く降る今年は、慰霊の日になっても梅雨が明けない。 「今年の梅雨は長いねぇ。ハーリーが過ぎたのにまだ降っているさぁ。異常気象かねぇ」 電話から聞こえる母の声は、溜息混じりだった。 沖縄の梅雨は、雨というよりスコールという言葉が似合うような、空が抜けたような大粒の雨が横殴りに降る事がしばしばある。小さな島に降る雨は、赤土の山を削って川底をかき回して、道を覆って海へ出ていく。 そんな大雨の中、爆弾が落ちたらどうなるのか。 すぐには爆発せずに、爆弾の重さで土に埋まってしまう。 教えてくれたのは母ではなく、小学校の先生だったと