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朝、ベッドの上で|豆腐
朝、目が覚めると豆腐になっていた。グレゴール・ザムザがベッドの上で大きな虫になっていたように、僕... 朝、目が覚めると豆腐になっていた。グレゴール・ザムザがベッドの上で大きな虫になっていたように、僕は豆腐になっていた。豆腐だ。 夢か、まだ眠りが覚めていないんだな、明晰夢というやつだ。そう思って僕は夢を夢として楽しむべく豆腐である自分の体をまじまじと眺めた。白くつやつやと妖しく光る絹ごし豆腐だ。柔らかくしなやかで、それでいて冷たい直線に囲われた直方体。カーテンから洩れる朝の光に照らされて穏やかに輝いている。まるで4月の波の無い海みたいだ、と僕は思った。それはある種の造形物、しかも食物としてはかなり完成形に近い美しさだった。僕はうっとりした。素晴らしい。 しかしそれにしてもこのしっとりと湿った感じは夢にしてはあまりにも実感的に過ぎる。水分がシーツにじんわりと染み広がる。現実と夢とがリンクしているのであれば、あるいはいい年をして小便を漏らしてしまったのかもしれない。まあ確かに昨晩は飲みすぎた。ア