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2020年代のジャズを聴くための、10年代のジャズギター作品|神谷ハヤト
2000年代以降のジャズギター・シーンにおいて最大のヒーローといえばカート・ローゼンウィンケル、とい... 2000年代以降のジャズギター・シーンにおいて最大のヒーローといえばカート・ローゼンウィンケル、ということに異論のある人は少ないだろう。高速のリフと、絶妙なバランス感覚でアウト・フレーズを交えた独特の浮遊感のあるフレージングで軽々と小節を飛び越えていくスタイルは、その後に現れたギタリストを”カート以降”か否かで測れるほどの一大センセーションを巻き起こした。しかしそのスタイルも10年代半ばまでに、マイク・モレノ、アダム・ロジャーズ、ラゲ・ルンドらによってほとんど極められたように思える。 インターネットなどの普及によりジャズがワールドワイドな言語として機能していることが改めて露わになったのはよく言われる話で、当然ジャズギターシーンでもそこから生まれた萌芽に大きく注目が集まった。アフリカはベナン出身のギタリストで、ロバート・グラスパーらと共に”Blue Note All Stars”として作品を
2020/05/15 リンク