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ブーマーはなぜ選ばれなかったのか?殿堂の意義を歪める「感情」と「偏見」。(鷲田康)
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ブーマーはなぜ選ばれなかったのか?殿堂の意義を歪める「感情」と「偏見」。(鷲田康)
1986年のオールスターで顔を揃えた大打者たち。ブーマー(中)、バース(右)の殿堂入りはならず、落合... 1986年のオールスターで顔を揃えた大打者たち。ブーマー(中)、バース(右)の殿堂入りはならず、落合も2度の落選を経験した 文句なしの実績を残したブーマーがなぜ選ばれないのか。 プレーヤー部門の候補者は「プロ野球選手で、引退後5年を経過しその後15年間の者」という期限がある。そのため1993年に亡くなった津田さんは、今年がその候補としての最終年だったのだが、その他にも今年で候補としての資格が最後だったOBにはブーマー・ウェルズ、田尾安志、高橋慶彦、新井宏昌の各氏がいた。 とりわけ元阪急の主砲として活躍したブーマーは、殿堂入りには文句のない実績を残した選手と言えるはずなのだ。 日本でプレーした10年間、4915打席で1984年の三冠王をはじめ首位打者2回、打点王4回、最多安打4回とタイトルを獲得。通算打率も4000打数以上で歴代4位(右打者では1位!)の3割1分7厘を記録している。 なぜ、こ