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日本の自動車技術が産み出した「機械生物ロボット」 学研の「メカモ」シリーズの原型となった機械生物ロ... 日本の自動車技術が産み出した「機械生物ロボット」 学研の「メカモ」シリーズの原型となった機械生物ロボットを開発したのは、故・富谷龍一氏。彼は、日本の自動車工学の草分けともいわれる人物で、千葉大工学部を卒業後、昭和9年に自動車製造株式会社(後の日産自動車)に入社し、ダットサンなど、数々の名車の設計に関わってきました。後にトヨタ自動車の技術顧問も務めるなど、まさに日本の自動車技術の歴史そのもののような人物でした。 この富谷氏が、あるとき、車の懸架装置の研究のさなかに浮かんだアイデアを元に、日本のロボット工学の第一人者である東京工業大学の森正弘教授(当時・現名誉教授)と共同で作り上げたロボットがメカモの原型です。 これは、自然の生物に似たアルミ製のロボットでした。いずれも1個のモーターの回転運動を、ギアやクランクを使って複雑な動きに変換して全体を動作させるというものです。これらは機械工学の観点か