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実証主義は必要だが十分ではない――スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』評
書評とは何か。それは「書物の小さな変異株」を作ることである。書物はウイルスと同じく、変異によって... 書評とは何か。それは「書物の小さな変異株」を作ることである。書物はウイルスと同じく、変異によって拡大する。 批評家の福嶋亮大が、文芸書と思想書を横断し、それらの小さな変異株を配列しながら、21世紀世界の「現在地」を浮かび上がらせようとする連載「書物という名のウイルス」。第12回では、スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』(2019年/草思社)を評する。 第1回:《妻》はどこにいるのかーー村上春樹/濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』評 第2回:《勢》の時代のアモラルな美学ーー劉慈欣『三体』三部作評 第3回:インターネットはアートをどう変えるのか?ーーボリス・グロイス『流れの中で』評 第4回:泡の中、泡の外ーーカズオ・イシグロ『クララとお日さま』評 第5回:承認の政治から古典的リベラリズムへ――フランシス・フクヤマ『アイデンティティ』『リベラリズムとその不満』評 第6回:メタバースを生んだアメ
2022/06/30 リンク