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杉江松恋の新鋭作家ハンティング 最強の主人公を描いた小説『成瀬は天下を取りにいく』の衝撃
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杉江松恋の新鋭作家ハンティング 最強の主人公を描いた小説『成瀬は天下を取りにいく』の衝撃
しばらく読んだところで、胸の中に複数のイメージが広がり始めた。 そういえばあのときこんなことがあっ... しばらく読んだところで、胸の中に複数のイメージが広がり始めた。 そういえばあのときこんなことがあったっけ、というような自分自身の記憶だ。次から次に湧き上がってきて止まらなくなったので、一旦落ち着こう、と思ってページを閉じた。 両手で抱えているのは宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)で、そのときいたのは東京から熱海に向かう東海道線各駅停車の中である。旅行のお供に持って行ったのがこの本だったのである。六篇を収めた連作小説で、巻頭に収められた「ありがとう西武大津店」で宮島は2021年に「女による女のためのR−18文学賞」大賞と読者賞、友近賞を同賞史上初めて独占し、三冠王に輝いた。「小説新潮」2021年5月号に掲載されたときに読んでいたので、いい短篇だと知っていたはずなのに、再読でもやはり衝撃を受けた。 この短篇は滋賀県を舞台にしている。県庁所在地の大津市唯一のデパートが西武百貨店大津店だ