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川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書 - 活字中毒者の読書メモ
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川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書 - 活字中毒者の読書メモ
著者はウォーラーステイン『近代世界システム』の訳者。本書も「世界システム論」的な歴史の見方がベー... 著者はウォーラーステイン『近代世界システム』の訳者。本書も「世界システム論」的な歴史の見方がベースになっている。 本書によれば、砂糖がイギリスで大量に消費されるようになったのは、17世紀半ばのことだそうだ。その背景には、上流市民に独占されていた紅茶を飲む習慣が中流市民にも普及したことがある。紅茶を飲む習慣が広がるにつれ、それに入れる砂糖の需要も高まったのである。 もちろんイギリスでは砂糖を生産できないため、輸入するしかない。そこで、カリブ海には砂糖のプランテーションが作られ、労働力としてアフリカから黒人奴隷が連れてこられる。この黒人奴隷の労働の結果、イギリスの中流市民は、紅茶に砂糖を入れて飲むことができるわけだ。 本書に紹介されている18世紀のイギリス人の歴史家の言葉が印象的だ。 「われわれイギリス人は、世界の商業・金融上、きわめて有利な地位にいるために、地球の東の端から持ち込まれた茶に、