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鳳凰の木 青桐(あおぎり)|東アジア植物記
50cmほどの葉柄に30cmを超える大きな葉を付けるアオギリ。堂々とした腰回りと風格を持つ落葉性の高木で... 50cmほどの葉柄に30cmを超える大きな葉を付けるアオギリ。堂々とした腰回りと風格を持つ落葉性の高木です。この植物の中国名は、梧桐(ゴトウ)といいます。中国において紀元前に作られたとされる詩経には、「鳳凰は梧桐にあらざれば栖(す)まず」と記されています。今回の東アジア植物記は古代の人々が神様の止まり木としたアオギリについてのお話です。 アオギリFirmiana simplex(ファルミアナ シンプレクス)アオイ科アオギリ属。和名は、桐(キリ)の樹姿に似ていて、さらに木の幹が青い(緑色をしている)ことによります。この植物は、恐らく幹でも光合成をしているはずです。属名の Firmiana は人名にちなみ、種形容語のsimplex は単性(雄花、雌花のいずれか一方だけを持つ)という意味を持ちます。それは、アオギリが花房の中に雌花と雄花を分けて単性させることによります。 アオギリは、日本ではキリ