メモリダンプの模様とはどのようなものなのか(入門編) - 覚書

はじめに 最近バズった以下の記事について、補足のようなものを書きたくなったので書きます。 note.com 上記の記事に対して「模様って何…？」のようなコメントが散見されましたので、カーネルのメモリダンプ解析経験が数年ある筆者が、わたしの理解できる範囲でメモリの模様とはどんなものかについて書きます。なお、模様とはあくまで感覚的なものなので、上記記事で扱われているかたの定義とわたしの定義は違うかもしれませんのであしからず。また、LinuxカーネルやCPUについてのある程度の知識が必要な表現や用語が出てきますが、本記事ではそれらについての説明は割愛します。 メモリのさまざまな模様 メモリの模様とは(少なくとも私にとっては)16進バイナリの文字列の特定パターンです。ここでいうパターンとは正規表現マッチングできるようなパターンのことを指します。その中の代表的なパターンを見てみましょう。 ポインタ

[sho]

このスキル、セキュリティ界隈では以前から「目grep」として用語化されておりまする。

[slash_01]

言ってることは分かるけど、異能力を身につけられる気がしない。

[katsyoshi]

たのしそう

[smileattribute]

昔の携帯電話の開発をやってたとき、ちょうどICEのデバッガがMS-DOSからWindowsになった頃で、DOS版と比べてWindows版はフレームレートが低くてスクロールするダンプを眺めてた強者達に不評だった。