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2008-06-08
「目に見えるものだけがほんとうではない」と言って、おじいちゃんは死んだ。ぼくに遺されたのはイチゴ... 「目に見えるものだけがほんとうではない」と言って、おじいちゃんは死んだ。ぼくに遺されたのはイチゴ農園と、一台の車、そしてその言葉だけだった。戦争が終わってずいぶん経つから、兄さんが帰ってくれば農園は大丈夫だと思っていた。だからぼくは車に乗って町へ向かった。丘をこえて、長い道をいく、平坦な、どこまでも続く白い帯。兄さんが戦場から送ってくる手紙はだんだんと短くなっていった。ぼくは村に戻り、部屋でその手紙を焼いた。兄さんはいつまでも帰ってこなかった。だから結局、ぼくが農園を継いだ。 「読みづらいね」とルーが笑ったので、シーも微笑んだ。そう、読みづらい、ぼくもそう思う。いちご農園の刈り入れ時に町から手伝いにきたルーとシーはつながっていた。二人の教えてくれた方法で刈るといちごの量が増えたように思えた。 「エネルギー保存則には従っているから、絶対時間でいうと増えてはいないの、時間は可逆だからすぐに戻る