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輪廻転生からの解脱/『100万回生きたねこ』佐野洋子 - 古本屋の覚え書き
この作品には思考や価値観を深いところで揺さぶる何かがある。正直に言うと、私はいまだに思いあぐねて... この作品には思考や価値観を深いところで揺さぶる何かがある。正直に言うと、私はいまだに思いあぐねている。ただ確実なのは、佐野洋子が明らかに何かを破壊しようと企てていることだ。 私は頭に来ている。この物語を正確に読み解くことができないからだ。まるで、佐野洋子から不敵な挑戦状を受け取ったような気分だ。くわえ煙草で嘲笑する佐野の声すら聞こえてくる。くそっ。 ねこは100万回生きて、100万回死んだ。ねこは飼い主からは愛されていたが、自分で自分を愛することはなかった。 ねこは しぬのなんか へいきだったのです。 【『100万回生きたねこ』佐野洋子(講談社、1977年)以下同】 なぜ「へいき」だったのか? それは、「本当の自分」ではなかったからだ。死が奪ったのは“与えられた幸福”だけだった。100万回の死は実に呆気(あっけ)なく淡々としたもので、あたかも新聞記事で報じられる死と変わらない。日本の交通事
2012/02/17 リンク