エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社
夕暮れの路地裏を歩いていたら、ふいに物音がした。 ゴミ捨て場で食い物をあさる、野良犬の後ろ姿だ。ふ... 夕暮れの路地裏を歩いていたら、ふいに物音がした。 ゴミ捨て場で食い物をあさる、野良犬の後ろ姿だ。ふざけて小石を投げつけてみると、犬がゆっくりこちらをふり向く。 その顔は、人間そっくりではないか。 「……ほっといてくれ」 疲れた中年男のような表情でつぶやくと、犬はすたすた歩き去っていった。 20世紀後半は、年代末になるごとに新たな怪奇譚が流行したものだった。1979年には口裂け女が、1999年にはノストラダムスの大予言があったように、1989年のオカルト・トピックが「人面犬」なのは間違いない。翌90年にかけて日本中で大流行したこの噂は、現在もしばしば都市伝説の典型例として取り上げられる。 もっとも当時の日本に、「都市伝説」という用語はまだ定着していなかった。この言葉が一般社会に登場したのは、J・H・ブルンヴァン『消えるヒッチハイカー』の訳書刊行に際し、大月隆寛らが「Urban Legend」