エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
ガラス瓶に詰めたもの
森悠希 真っ白な正方形の紙が一枚。まさしく掌サイズと形容するのにふさわしい。ふわりと軽く、ざらりと... 森悠希 真っ白な正方形の紙が一枚。まさしく掌サイズと形容するのにふさわしい。ふわりと軽く、ざらりとした表面。指のはらで触れれば、ヒトの皮膚にしっとりとなじむ。 まずは半分にぴらり、すらっ。白が覆いかぶされ、あらわれたのは鮮やかな赤色。折り目を戻して、真っ白に。足跡のように残った線と対立するように、また半分。識別と認識が生まれた。 線と線を合わせて、スリッ、ピタリ。 山折り、谷折りと続き、紙は姿を変えていく。 時にはひっくり返して、初めの頃の名残を思い出したり。 角を潰したり、逆に鋭くさせたり。 爪をたてて、折り目を正すことも。 こうして、紙に細工をしていった。 最後の仕上げに、また指のはらを紙の表面に滑らせる。できあがった折り紙は、掌よりひとまわり小さな心の形。上にはふっくらと丸い山が二つ、下はスッと締まった。折り重なった紙のふにゃりとした厚さが、指の皮と肉を伝う。 赤くて可憐な心型の折り