エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
人形は旅を終えて
七つまみ 人形づくりの腕では国一番を自負する職人のもとに、一世一代の仕事が舞い込みました。お金や時... 七つまみ 人形づくりの腕では国一番を自負する職人のもとに、一世一代の仕事が舞い込みました。お金や時間はいくらかけても構わないから、この世のどんな女よりも素晴らしい人形がほしいとの注文でした。 勇んで引き受けた職人は、苦労の末にようやく一体の人形をこしらえました。真っ白な絹の肌に細い金糸の髪を植え、瞳には深い青色の水晶をはめました。生まれたばかりの子鹿の革を縫いつけた唇には、鮮やかな真朱を盛りました。仕上げに国一番の仕立て屋につくらせたドレスを着せかけると、その姿は大きさも愛らしさもまるで生きた女の子そっくりでした。 職人は出来上がった人形をじっと眺めていましたが、やがていまいましげにつぶやきました。 「だめだ、こいつには心が欠けている。人に勝れるはずがない」 彼はそれを暖炉のわきに放り投げ、新しい人形づくりにとりかかりました。すると、捨てられた人形がぴょんと起き上がって口をききました。 「