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たかもちげん『祝福王』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
『週刊 エコノミスト』か『週刊東洋経済』か、それとも他の媒体だかに寄稿した一文。宮崎哲弥さんに注... 『週刊 エコノミスト』か『週刊東洋経済』か、それとも他の媒体だかに寄稿した一文。宮崎哲弥さんに注目していただいた短文。 ーー 本書はマンガである。しかしただのマンガではない。本書は明らかに80年代後半のバブル経済の爛熟、そして90年代初めのその崩壊という、経済的な高揚感と喪失を経験した日本人の在り方を問うために書かれた稀有な著作である。経済的な挫折感が、まま精神的な空虚感を人々に抱懐させることはよくある。そのとき人間は、物質的な欲望が充足されないことから、イデオロギーや宗教などの絶対的な真理に逃げようとするかもしれない。実際に80年代末期から90年代初めにかけて、そのような大衆の挫折した欲望のあり方を救済するかにみせかけたカルト的な宗教団体、いかがわしい精神セミナーの類が族生した。そのうちのもっとも過激な集団(オウム真理教)が90年代半ばに起こしたテロはいまも日本人の心のどこかに影をおとし
2009/07/05 リンク