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本当、かわいい物語だなと思いました。 里香のツンデレや裕一のヘタレを始めとして、友だちや看護師、先... 本当、かわいい物語だなと思いました。 里香のツンデレや裕一のヘタレを始めとして、友だちや看護師、先生の変テコな個性がとてもかわいらしく、それら底流に流れる子どもっぽい意地の張り口が、悲壮的ともいえる物語(テーマ)や、片田舎っぷりに執着した世界観をアホらしいほどカラっと清々しいものにしています。無茶な筋書きや論理展開も、かわいいから許せちゃう。 橋本紡さんの語り口は、現象と現実をあどけなくすくい取り、自意識過剰の鮮やかな感傷を朗らかに共感させます。SFに陥らず(むしろ懲り懲りなわけですが)、かといってリアリティがあるわけじゃなく、ノンフィクションいうのもおこがましい(不治の病におかされた[からこそ]絶世の美少女という設定は、病というものをあほ毛や眼鏡と同等の美少女附属レアアクセサリー扱いしているようで、やっぱり少し辛[から]い)。本質的に人間を侮辱したご都合主義(妄想)にあって、けれど"のほ
2006/06/18 リンク