『30歳からの成長戦略』 山本真司 | 考えるための書評集

30歳からの成長戦略―「ほんとうの仕事術」を学ぼう (PHP文庫) 山本真司 山本真司 すごい。一気に読み終えた。ビジネス・ノウハウ本やスキル本というのは幼稚で読者のレベルを落とした本をよく見かけるが、この本は哲学、学術レベルにたっしているように感じられた。実用性、戦略性という意味ではこえているかもしれない。 いまのビジネスマンの若手は成長しなければ生きていけないと思いつめてビジネス・スキル書を読みあさるのがブームだそうだが、人気のあるビジネス・スキル本を読んでも差別化はできない、学ぶのをやめなさいという。成長戦略を考えろという。競争に勝つためになにが必要なのか、なにを学び、そして大事なことはなにを捨てるのか頭で考えろという。 「そもそもインプット重視の学習法は、すでに標準となった知識を頭に叩き込む方法である。学ぶ対象は、もうすでに世の中にある主流派の考えが中心になる。…世の中で王道として

[youko03]

“企業戦略の基本は「同じ商品なら安く作る会社」「同じ価格なら質の高い商品を創る会社」しか生き残れない。自分の強みをどこに求めるかが重要で、みんなと同じビジネス・スキルを学ぶより差別化の戦略を考え”