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「ポストファブリケーション」とそのデザイン
建築のファブリケーション再考/床余り時代の情報の価値観 吉村靖孝──昨今の床余りや人口減少、経済の低... 建築のファブリケーション再考/床余り時代の情報の価値観 吉村靖孝──昨今の床余りや人口減少、経済の低成長を背景に、大きな意味で建築の製作や生産、ファブリケーションを考え直してみたいと思っています。 日本における住宅需要のピークはとうに過ぎています。第二次世界大戦後の自由主義的な住宅政策を追い風に、1960年代には住宅難を補うための量産があり、1970年代のプレファブリケーション技術の進歩と共に住宅産業は大きく成長しました。1980年代にはすでに成熟期に入り、以降、技術的には枯れて、大手ハウスメーカーは商品化住宅の表層のバリエーションをつくり出しています。いま、ハウスメーカーによる量産型住宅が買われている理由は、技術的に優れているからでもローコストだからでもなく、大企業がつくっていることに対する信頼からです。このあたりの話は『ひらかれる建築──「民主化」の作法』(ちくま新書、2016)など、
2017/05/03 リンク