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ほぼ日刊イトイ新聞 - 東京なべぶた流、 世界の普遍に通ず、 自由の穴をあける。
『思想のアンソロジー』では、 夏目漱石や森鴎外など、いろんな人の文章を 取り上げていらっしゃるんで... 『思想のアンソロジー』では、 夏目漱石や森鴎外など、いろんな人の文章を 取り上げていらっしゃるんですが、 けっこう風変わりなものが多いんですよ。 なかでも、吉本さんの本質的な 「ほんとうに趣味がいいなぁ」という部分が 出ていると思うのは、冒頭のところです。 冒頭で吉本さんが取り上げた文章は、 大江匡房(おおえのまさふさ)のものです。 大江匡房は、鎌倉時代の知識人です。 その人が書いた傀儡子(かいらいし)と 遊女について書いた文章が二本、 冒頭に置かれています。 傀儡子は、水辺を生活圏としていて、 剣術やら、いろんな技芸に巧みな人たちでした。 また、傀儡子の奥さんというのは、 だいたいが遊女だったようです。 その人たちについて、 大江さんが鎌倉時代に 興味を持って書いていたわけですが、 それについての吉本さんのコメントが、 非常に、愛情に満ちているのです。 大江匡房という人は、 思想家と名づ
2008/09/28 リンク